「感染経路不明者」の感染経路とは

  • 2021.08.27

皆さん、こんにちは。鴻池新田の心療内科「心のクリニック三木医院」の院長、三木です。

さて相変わらず、いや益々、新型コロナウイルス(特にデルタ株)の感染拡大が止まりませんね。

厚生労働省のホームページ内「新型コロナウイルスに関するQ&A」より。

医療者向け情報サイト『CareNet』にて、今週の医師閲覧ランキング1位が、「感染経路不明者の感染経路」を調べた国立国際医療研究センターの発表を紹介した記事でした。(下記リンクがその元発表サイト)

https://www.ncgm.go.jp/news/2021/20210803143844.html

これは、入院時には感染経路不明だった患者さん達に改めてインタビューを敢行し、行動歴・接触歴を解析したものです。

以下に、この研究結果をまとめると・・・

①64%の人に、「感染リスクの高い行動歴」(室内飲食、室内ライブ参加、トレーニングジムなど)があった。
②行動歴・接触歴の「感染リスクの高い場面」として、88%が飲食関連であり、92%でマスク非着用であった。
③特別、新しい感染経路は無かった。
④患者の考え方として、「マスクなしで話しても大丈夫だろう」、「外食が感染のリスクだとは知らなかった」などがあった。

この研究のポイントとして、「これまでに見つかっていなかった新たな感染経路が明らかになったわけではなく、むしろ感染には飲食がやはり多くの事例で関係していること」「感染防止に対する意識付けや十分な知識が不足していること」が分かり、それが感染拡大を助長する可能性がある、とコメントされています。

結局のところ飲食時の感染が今も主流であり、8/3の当院長ブログでも説明したように「クラスター感染させない飲食店」の選別や店内での振る舞いが大事になってくるかと思います。

この8月末から小中高の各学校は夏休み明けとなっていますが、もし登校させるなら昼の給食は是非とも無しにしていただきたいものです。

それでは今日も一日、ワクチン接種者も未接種者も、感染予防に努めていきましょう。

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