デルタ株の流行下、ワクチン完了者の感染・入院・死亡率は?

  • 2021.09.05

皆さん、こんにちは。鴻池新田の心療内科「心のクリニック三木医院」の院長、三木です。

さて、皆さんは新型コロナワクチンの接種はもうお済みでしょうか?

当院では患者様とそのご家族様に限ってワクチン接種を院内でいたしておりますが、大規模接種センター等での広域接種も期間延長が決まり(下記リンク参照)、「接種完了者」が世間的にも増えてきた印象です。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210902/k10013239891000.html

そこで、今回は「接種完了者」が感染・入院・死亡率をどれくらい避けれるのか、といった報告を紹介したいと思います。

報告元は、米国疾病予防管理センター(CDC)の2021/8/24付の報告で、これの紹介記事が今週の医療者向け情報サイト『CareNet』の医師閲覧1位でした。(CDCの原文は下記リンク/英文)

https://www.cdc.gov/mmwr/volumes/70/wr/mm7034e5.htm?s_cid=mm7034e5_w

この結果を以下にまとめると・・・

・分析地域は米国カリフォルニア。2021年5月~7月の間での感染者を分析。
・デルタ株の割合は約9割。
・感染者のうち、25%がワクチン接種完了者、3%が1回接種者、71%が未接種者。
・ワクチンの内訳はファイザー製が55%、モデルナ製が28%、ヤンセン製(日本未導入)が17%。
・感染率は、人口10万人当たり、ワクチン完了者が64人、未接種者が315人で、その差は約8倍。
・入院率は、人口10万人当たり、ワクチン完了者が0.46人、未接種者が4.6人で、その差は10倍。
・死亡率は、感染者のうち、ワクチン完了者が0.2%、未接種者が0.6%で、ワクチン有無で有意差あり(p<0.001)。
・死亡例の年齢中央値も、ワクチン完了者が78歳、未接種者が63歳で、ワクチン有無で有意差あり(p<0.001)。

他にも解析結果がいろいろ出てますが、主要なものはこんなところでしょうか。

ワクチン接種してても感染はしていますが、未接種者と比べると、感染率・入院率ともに10倍ほど違っていますね。また、死亡リスクに関しても未接種者は完了者と比べて高く、さらに未接種者は完了者より若くして亡くなっていますね。

ワクチンの副反応だけがことさら強く報道されていますが、こういった事実もちゃんと報道してほしいものです。

それでは今日も一日、ワクチン完了者も未接種者も、感染予防に努めていきましょう。

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