「あいりん地区の新型コロナ感染状況」に学ぶ

  • 2021.05.24

皆様、こんにちは。鴻池新田の心療内科「心のクリニック三木医院」の院長、三木です。

緊急事態宣言の範囲拡大や再延長、といったニュースが連日流れてますね。

ここで、医師限定ポータルサイト『m3.com』に載っていた興味深い記事を紹介しましょう。

大阪・西成区の、路上生活者・簡易宿所が集中している、通称「あいりん地区」にある総合病院「大阪社会医療センター附属病院」の院長、齊藤忍氏へのインタビュー記事です。(以下の引用は、m3.comから掲載許可を取っております)

それによると、「あいりん地区における新型コロナウイルス(COVID-19)の状況は?」の問いに対して、同氏は「マスクをしている人も少なく、衛生環境も良くないため、かなり感染者がいるのではないかと思われているようですが、クラスターはなく、感染者もそれほど多くありません」と、私から見ても意外な回答でした。

そして、その理由についての推測として、「この地区は一人暮らしの人が多く、元々個々人の繋がりもあまりないので、密になることがほとんどないのではないか」、「あいりん地区の人たちはあまり地区外へ出ることもなく、インバウンドがなくなった現在、外から入ってくる人も少ないので、感染が広がりにくいのではないか」との事でした。

このインタビューは本年2月5日にされたようですので、変異ウイルスが流入した現在どうなっているのかは不明ですが、確かに人の出入りが少なくて密にもなりにくい環境なら、今も感染爆発は起こりにくいのではないかと思われます。

ここから学ぶ事は、やはり不特定多数が集まるような“密”は極力避けることと、県をまたいだ“Go To”などの感染拡大行動を控えることなのではないか、と思う次第です。

皆様の健康を心からお祈り申し上げます。

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