新型コロナワクチン接種後、4ヶ月目と6ヶ月目の間でも感染率に差がある

  • 2021.11.16

皆さん、こんにちは。鴻池新田の心療内科「心のクリニック三木医院」の院長、三木です。

さて昨日(2021/11/15)、厚労省のワクチン分科会で、新型コロナワクチン(ファイザー製)の「2回目接種後、8ヶ月以上経つ前に、6ヶ月目から接種可能」との案を示したようですね。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211115/k10013348301000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_041

なぜ2ヶ月前倒しするのか、と疑問に思っている方も少なからずいる事でしょう。

ここで、一流紙のNEJMで先月末に掲載された論文を紹介します(英文)。

https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa2114228

これによると、
・感染率は、ワクチン2回目接種後から6ヶ月経った人の方が、4ヶ月しか経ってない人より、1.6~1.7倍も高かった。
・重症化率も、同様に6ヶ月経った人の方が、4ヶ月しか経ってない人より、1.8~2.2倍も高かった。

とのことです。
しかもこれは全ての年齢層において言える事でした(重症化率は、40歳未満は症例数が少なく算出不可)。

おそらくこういったデータから、厚労省は上記の「6ヶ月目からブースター接種可能とする」事にしたのだと思います。

当院でも今年7月から新型コロナワクチン接種(ファイザー製)をしておりますが、まだまだ1・2回目接種を終えていない方が多く来院されております。

引き続き感染予防および、ワクチン接種の励行をお願いします。

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