ワクチン“3回目”接種後の副反応は?
- 2021.10.10
皆さん、こんにちは。鴻池新田の心療内科「心のクリニック三木医院」の院長、三木です。
さて先日(2021/10/7)、ファイザー日本法人が新型コロナウイルスワクチンの3回目接種について、厚生労働省に承認申請を行ったようですね。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ecf6d7c3f029f1e3500efab03ecdd20a6ad3c1e8
アメリカでは既に9月22日、ファイザー製ワクチンの3回目接種について承認されております。ただし、対象者は「65歳以上」「50歳以上の基礎疾患ある者」「介護施設の従業員」などに限られます。
https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/vaccines/booster-shot.html#long-term-care
3回目接種で本当に感染予防効果があるのか(3回目を打つ意味があるのか)、については、当院ブログに記載しましたのでご一読ください。
世間的には2回目接種をしたばかり(あるいはこれからする)といった方が大半でしょうが、1回目・2回目接種の時でさえ副作用の心配をしていたというのに、3回目接種で余計に副作用が出るんじゃないかと心配している方も多いのではないでしょうか。
アメリカでその3回目接種が承認された際、ファイザーが提出した資料に、3回目接種についての副作用が記載されていたのでここに紹介します。
これによると、3回目“ブースター”接種後の副作用報告で、
・即時過敏症やアナフィラキシーショックを起こした人はいなかった
・一番多かったのが「注射部位の痛み」で、83.0%に出現
・次に多かったのが「倦怠感」で63.7%、その次が「頭痛」で48.4%
・自発報告(Unsolicited AE)では「リンパ節腫脹」が5.2%あった
・「注射部位の痛み」の持続時間は平均2.6日だった
・「発赤」「倦怠感」「頭痛」なども持続時間はだいたい2日くらいで治まる
・これらの局所/全身の副作用は、2回目接種と比べて頻度の差はなかった
とのことです。
どうやら2回目接種と比べて副作用が強いわけではないようですね。
ただ公衆衛生的にはブースター接種よりも全国民への2回接種の方が優先される(意義・意味がある)ので、まだ2回受けていない方は早めに2回接種を受けてください。
それでは今日も一日、感染予防に努めていきましょう。